更新日2022/08/12

要点

二項定理

(a+b)nの展開式の項の係数を「組合せ」の考え方で求める。
(a+b)n =(a+b)(a+b)・・・・(a+b) ・・・・n
の展開式はn個の因数 a+b のそれぞれから,
aまたはbを取り出したn個の文字の積の和となる。
このとき an-rbrの係数は
n個の a+b から bをr個, aをn-r個 選ぶ組合せの数nCrに等しい。

二項定理

(a+b)n = nC0an +nC1an-1b + nC2an-2b2 +・・・
+nCran-rbr +・・・+nCn-1abn-1 + nCnbn

二項定理において nCran-rbrを(a+b)nの一般項といい, その係数nCrを二項係数という。
【例】(a+b)7 = 7C0a7 +7C1a6b +7C2a5b2 +7C3a4b3+7C4a3b4+7C5a2b5+7C6ab6+7C7b7
= a7+7a6b+21a5b2+35a4b3+35a3b4+21a2b5+7ab6+b7

【例】(x-3)5 = 5C0x5 + 5C1x4・(-3) + 5C2x3・(-3)2 + 5C3x2・(-3)3 + 5C4x・(-3)4 + 5C5(-3)5
= x5 - 15x4 + 90x3 - 270x2 + 405x -243

パスカルの三角形

(a+b)nの展開式の各項の係数をn=1,2,3,・・・の場合について
順に三角形状に並べたものをパスカルの三角形という。
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 234567345676101015152021213535n = 1n = 2n = 3n = 4n = 5n = 6n = 7
パスカルの三角形の性質
・各行の両端は1
・数の配列は左右対称
・両端以外の各数はその左上と右上の数の和

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